Activity 02ライフスタイルAI~ECSによる ライフスタイル自動分析
- トップページ
- 活動
- ライフスタイルAI~ECSによる ライフスタイル自動分析
- 婦人靴Kの逸話
「なぜ、売れないのか」「どうしたら、売れるのか」。
売り上げが落ち込んだとき、誰もが売り上げ低迷の原因を考えます。
現場の担当者が、価格帯、スタッフ、販売戦略、顧客からのフィードバック、
いろいろな視点から原因を考えても、はっきりした答えが出ない。
では、どうすればいいのでしょうか。
ここではECS調査とその分析によって、どう戦略を立てたか紹介します。
その分析結果を新製品の開発に生かし、ヒットに結びつけたあるメーカーのお話でもあります。
以前、百貨店の売場別にECS調査分析を行ったことがありました。有益な結果が多々得られましたが、その中でも興味深かった婦人靴Kの逸話を紹介することにします。 婦人靴のECS調査票と業績分析概要図がA、Bです。
婦人靴Kは、これまでの業績では主力ブランドの1つでしたが、ここ半年ほど低迷が続いていました。今後の売上高の予測を作ってみたのが図Cです。
ご覧のように売上高週次データを用いた予測では、過去の平均売上100万円/週が56万円/週へと大きく低下するとなりました。(尚、この予測モデルの週次の精度は四半期誤差で5%程度でした。)
これは問題だろうと思い、現場バイヤーに状況を聞いてみました。
・当商品の価格帯が高いので苦戦しています。
・平場セールに押され苦戦しました。
・店長が最近交代した影響もあるようです。
・カジュアル戦略が裏目に出たかもしれません
といった解説(言い訳?)でした。
業績分析より他の主力ブランドの予測結果を見ると、図Dのように高価格帯で伸びるものがあり、バイヤー解説に説得力があるようには見えませんでした。
ECS調査結果が集計され、婦人靴Kを買った人と買わなかった人で評価がどう異なるかを調べたのが図Eです。
(注)婦人靴Kの調査に当り、購入者20サンプル、検討はしたが非購入者20サンプル(計40サンプル)回収を予定していましたが、売れ行き不振につき2ヶ月で30サンプル弱となりました。